30代の女性は仕事や家事に追われ
忙しい毎日…
なかなか妊活の時間がとれずに焦りますよね
効率よく妊活を進めるにはどうすればいいか
ご紹介します!
赤ちゃんが欲しいと思ってるけど
仕事や家事が忙しくてなかなか時間が取れない…
みんなどれくらいの期間、妊活に取り組んでいるのかな。
いつから病院に行けばいいんだろう?
30代は責任ある仕事も任される年代なので
妊活と仕事・家庭のバランスがとりづらいですよね。
ただ、妊娠にはタイムリミットがあるのも事実。自分の身体を正しく知って、効率よく妊活を進めることが大切です。
この記事では、「30代での妊活はどうやって進めればいいの?」と疑問を持っている人に向けて、『30代妊活の平均期間は?前半と後半に分けて解説!』等をお伝えしていきます!
30代の妊活の相談はとても多く、2人目、3人目不妊に悩む方も多いです。
いつ、どのタイミングで病院に行くべきか、迷っている方も多いでしょう。
この記事を最後まで読めば、自分の身体と年齢別妊活の進め方がわかり、効率的な妊活がスタート出来ますよ!
この記事を書いている私は助産師で、病院やクリニックで、トータル3000件を超えるお産介助を経験。不妊治療外来の経験もあり、数々の不安・悩みを聞いてきました。30代。自身も絶賛妊活中。
妊娠・出産・子育てに不安・悩みはつきもの!今までの経験や知識を踏まえ、正しい情報をお届けします。
30代妊活の平均期間は?前半と後半に分けて解説!
「まさか私たちが妊娠に悩むなんて…」最初は思わないですよね。
30代での妊娠確率を見ても、多くの人は妊娠できる3割、5割、6割の方に入るだろうと根拠なく思っています(私もそうでした!)。
そのため、もう少し頑張れば自然妊娠できるはず…あと3ヶ月、あと半年と自然妊娠の希望や期待を先に繋いでしまいがちです。
ただ、女性の身体の構造上、妊娠にタイムリミットがあるのは事実です。どれだけ医療が進歩しても、卵子の老化を止めることはできません。
「もっと早く治療を開始すればよかった…」ということにならないよう、30代での妊活の進め方について詳しくお話しします。
年齢別の妊活を紹介する前にひとつ大切なことがあります。
どの年代の人も、30歳を過ぎたら年1回は婦人科検診を受けてください。
婦人科検診は大きく分けて「子宮頸がん検診」と「乳がん検診」がありますが、これらはがんの有無だけを診るのではなく、その他の婦人科系疾患の有無も同時に診ます。
そこで卵巣嚢腫や子宮筋腫、子宮内膜症が偶然発見され、治療につなげられることも多いです。
疾患がある場合はその治療が優先であり、治療を早期に始めることは、結果的に妊活にもつながるため、必ず婦人科検診を受けるようお願いします。
また、婦人科系疾患がある方は一般的に妊娠確率が下がるため、実年齢よりも少し先のケースを参考にしてください。
では、年齢別の妊活の進め方はどのようにすればよいでしょうか。
妊活年齢が30~32歳(前半)の場合
この時期は自然妊娠する力が比較的高いため、自分の身体の状態を調えることを最優先としましょう。
禁煙は当たり前ですが、お酒やコーヒーを飲む人は、徐々に減らしていきましょう。アルコール・カフェインは決して妊娠に良い影響を与えません。
コーヒーは、いさぎよくデカフェに切り替えるのがおすすめ!(私もかなりのコーヒー中毒でしたが、デカフェに切り替え、今のところ逆に体調が良い気がします。)
また、「貧血」の有無を知るのもポイント。
実は不妊治療中でもなかなか妊娠しない場合、フェリチンを調べると低い値であることが多く、鉄剤を内服したり食生活を改善することで妊娠した、という実例があります。
そのため、一般的な健診でみる「ヘモグロビン」の他、貯蔵鉄である「フェリチン」も検査してもらうことをお勧めします。
身体づくりについて、詳しくは ↓こちらの記事 をご覧ください。
また、あなたは自分の排卵日を正しく理解していますか?
今はアプリで月経周期を簡単に管理できますが、そこでお知らせされる排卵日と、実際の排卵日がずれていることは多々あります。
基礎体温を測り排卵日を予測する方法もありますが、忙しい女性にとって朝の数分は貴重!(実際私も3日で断念しました…。)そのうえ、基礎体温が変動していても排卵していない、という場合もあります。
おすすめは「排卵検査薬」。妊娠検査薬と同様、スティック状の検査キットに2秒間尿をかけるだけで、排卵日の約1日前を予測できます。これは、排卵する前日に尿中に多量放出されるホルモン(LH)を感知し判定するため、ほぼ正確な結果を得ることができます。
さらにメリットとして、基礎体温は排卵日「当日」しかわからないのに比べ、排卵検査薬は排卵日「前日」を判定してくれます。
最も妊娠しやすいのは「排卵日の2日前~当日」なので、タイミングを計るために正しい排卵日を理解しましょう。
不妊治療を始めるタイミングは6ヶ月~1年間妊娠しない場合。
なるべく早く子どもが欲しい場合や初めての妊娠で2~3人子どもが欲しい場合は、6ヶ月を目途に勇気を出して受診してみるといいと思います。
妊活年齢が33~34歳の場合(前半~半ば)
この時期の妊活は、不妊治療を見据え2人で話し合う時間を持ちましょう。
昔に比べて不妊治療は進み、情報や専門クリニックが増え、その分選択肢も増えました。助成金制度も徐々に整ってきていますが、治療期間が長くなれば金額も高額になります。
選択肢が多い分、迷うことも多いです。話し合いにより、2人の考え方に温度差が生まれるかもしれません。
「違って当たり前」という気持ちで、お互いの意見をまず聞くようにしましょう。
また、男性に比べ女性の不妊治療の通院頻度は高く、卵胞の発育過程を診る(いつ排卵するかを超音波検査で予測する)場合は、毎日~2日に1回程度通院する必要があります。
仕事・家庭と不妊治療の両立は簡単ではありません。共働きの場合は、今まで以上に夫(パートナー)の協力が必要です。
不妊治療を始めるタイミングは3ヶ月~6ヶ月妊娠しない場合。
早めに2人とも不妊検査はひととおり済ませ、原因が明らかな場合は治療を開始しましょう。
2人ともに明らかな原因がない場合、初めは「タイミング療法」といって超音波検査で卵胞の発育状態を観察し、性交渉のタイミングをお伝えすることから始めるのが一般的ですが、これにかける期間も3ヶ月~4ケ月程度。
妊娠しなければ、次のステップを考えるとよいでしょう。
妊活年齢が35~39歳の場合(後半)
妊活において、35歳は節目の年齢。ここから妊娠率は年々下がり、40代前半では約30%まで下がります。
その理由はずばり「卵子の数」。女性の卵子の数は産まれた時から決まっており、赤ちゃんの頃には約100~200万個ある卵子が、37歳を境に急激に減少し、50歳では1000個以下まで減っていきます。
不妊治療では、卵巣をホルモンで刺激して排卵を誘発することがありますが、高齢になると成長させられる卵胞(卵子の入っている袋)の数自体が少ないため、排卵の確率は低くなります。
そのため、赤ちゃんが欲しいと願う場合、卵胞の数が多いうちに治療を始めることをお勧めします。
不妊検査では、いわゆる卵巣年齢と呼ばれている「抗ミュラー管ホルモン(AMH)」を調べられる医療機関もあります。これは「卵巣に残りいくつの卵子が残っているか」を意味しており、「卵巣予備能力検査」とも呼ばれます。
一般的には「実年齢+1才」が卵巣年齢と言われていますが、喫煙や子宮内膜症、卵巣の手術で悪くなることが分かっており、かなり個人差があります。また、一度悪くなると元には戻らないため、悪くならないような生活習慣を心がけることが大切です。
30代の妊活で心がけること【ふたり妊活が常識!】
このように、30代とひとくちに言っても、妊娠確率は前半と後半でかなりの差があります。
ただ、一番大切なのは「焦らないこと」。「ストレス」は妊活において一番の大敵です。
私もクリニックで「妊活をやめた途端、妊娠しました!」というのはよく聞いており、それほど妊娠とストレスの関係は深いものなんだなぁと実感しています。
また、男性に明らかな不妊の原因がない限り、どうしても不妊治療は時間的にも身体的にも女性に負担がいきがち。
その分、男性は家事のサポートをしたり、ゆっくり話をする時間を設けるなどして、2人で妊活を進めていくことが何よりも大切です。
不妊治療は一度始めても、疲れたらお休みもできます。
また、専門外来にはたくさんの医療スタッフがいるので、安心して何でも話してください。
30代の妊活は時間との勝負です。まずは、2人で話し合うことから始めてみてはいかがでしょうか。
🐈飼い猫ペグちゃん日記♡
私も30代妊活中のひとり。赤ちゃんに出会うために一緒に頑張りましょう!