【助産師監修】男性の妊活とは?効果的な食事や飲み物など3つの習慣

「男に妊活は必要ない?」…答えは「NO!」
実は、不妊の約50%は
男性の問題なのです
女性をサポートするだけでなく
素敵なパパになるために必要な
生活習慣についてご紹介します!

妊活って女性がやるイメージだけど

男にもできることってあるのかな?

でも、病院に行って検査するのは気が進まないな…

助産師ミワ
助産師ミワ

「妊活」と聞くと女性のイメージが強いですよね。

でも、男性にもできることはたくさんあります!

病院に行って検査をするのもそのひとつですが、まずはお家でできることから始めてみませんか?

この記事では、「男性にも妊活が必要なの?」と疑問を持っている人に向けて、『男性の妊活とは?食事や飲み物など3つの習慣』等をお伝えしていきます!

不妊症というとどこか女性の病気が根強いイメージですが、それは一昔前の話。今は不妊の原因の約50%は男性にあることが研究でわかり、2人で妊活に取り組むことが当たり前となっています。

この記事を最後まで読めば、今日から身体を見つめ直すべきポイントがわかり、夫婦で協力し、健康的に妊活がスタート出来ますよ!

本記事の内容
  1. 男性の妊活とは?食事や飲み物など3つの習慣【食事・お酒・たばこについて】
  2. 男性不妊の原因は?【実は〇〇が原因だった!?】
  3. 男性不妊の検査の内容と費用は?【夫婦で話し合い、ふたりで協力できるように】
この記事を書いている私は助産師で、病院やクリニックで、トータル3000件を超えるお産介助を経験。不妊治療外来の経験もあり、数々の不安・悩みを聞いてきました。30代。自身も絶賛妊活中。
妊娠・出産・子育てに不安・悩みはつきもの!今までの経験や知識を踏まえ、正しい情報をお届けします。

男性の妊活とは?効果的な食事や飲み物など3つの習慣【食事・お酒・たばこについて】

男性の精子の量は一定ではありません。風邪をひいたりストレスが溜まると減少します。
また、糖尿病などの生活習慣病と男性不妊の原因も明らかになっており、生活習慣病にかかるような生活は性機能を衰えさせる可能性が高くなります。

では、男性の妊娠力をあげる大切な生活習慣はどういうものでしょうか?

男性にもできる妊活3つの習慣

  1. ただちに禁煙!【たばこが精子のDNAを傷つける!?】
  2. 元気な精子をつくる食事とは【ビタミンAと亜鉛が大切】
  3. サウナや膝上でのPC操作はほどほどに【精子は熱にたいへん弱い】

ただちに禁煙!【たばこが精子のDNAを傷つける!?】

1日20本以上のたばこを吸う人は、非喫煙者に比べ約20%精子濃度が低下するという研究結果が出ています。
さらに、たばこに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、多数の血管が張り巡らされている睾丸に影響を及ぼし、EDを引き起こす可能性もあります。

さらに、ニコチンなどの有害物質が精液の受容体に作用して精子のDNAを傷つけると言われており、傷ついた精子は受精しにくく、受精しても初期のうちに流産する可能性が高いのです。

元気な精子をつくる食事とは【ビタミンAと亜鉛が大切】

元気な精子をつくるために必要な栄養素は、ずばり「ビタミンA」と「亜鉛」です。

ビタミンAに含まれる「レチノイド」は精子形成に重要な役割を果たすと言われており、また、精子や卵子を酸化から防いでくれる「抗酸化作用」もあります。抗酸化作用のある食品を多く摂取することで、運動精子が多くなることもわかっています。

ビタミンAが多く含まれる食材は「緑黄色野菜」と「レバー」。油との相性がいいので、酢豚やレバニラなど、火を通して食べるメニューがおススメです!
そして、相性が悪いのが実は「アルコール」。アルコールを過剰摂取すると肝臓の働きがアルコール代謝に追われ、不妊症改善に効果があるビタミンAやビタミンEの吸収が阻害されます。
さらに、アルコール代謝には補酵素と言われる「葉酸」や「亜鉛」も消費されるため、飲みすぎ
により精子形成に必要な栄養素が不足する可能性があります。お酒はほどほどにしましょう。

また、前立腺や精巣には亜鉛が高濃度に含まれており、亜鉛不足になると精子形成に影響を及ぼします。
亜鉛は「牡蠣」や「牛肉」に多く含まれますが、亜鉛は他の食品成分の作用で吸収率が低下することもあるため、サプリメントで補うのもひとつの手です。

サウナや膝上でのPC操作はほどほどに【精子は熱にたいへん弱い】

精巣や精子は熱に弱く、精巣の温度が高くなると精子形成が減少したり精子自体も弱くなります。
精巣で精子が作られるベストな温度は33℃。体温の-3℃が適温になっているため、精巣は外部へ垂れ下がっている陰嚢の中にあるのです。

陰嚢の温度が1℃上がると、精子の産生能力が40%も低下すると言われています。
長時間のサウナや膝上でのPC作業は、男性不妊の一因となる可能性があるため、注意しましょう。

男性不妊の原因は?【実は〇〇が原因だった!?】

男性不妊の原因として約80%を占めるのが、元気な精子を作ることができない「造精機能障害」です。
精液の量、精子の濃度、精子の運動性、精子の形態のどこかに異常がある、つまり精子の質が低下している状態を言いますが、検査をしても原因がわかることは約30%。ほとんどが原因不明と言われています。

しかし近年の研究の結果、「ストレス」「喫煙」「アルコール摂取」などが精子の質に関わっている可能性のあることが明らかであり、生活習慣の改善はとても重要です。

さらに、生活習慣病のひとつである「糖尿病」はED(勃起障害)になるリスクが高く、その原因は血管の老化によるもの。女性も糖尿病になることで月経不順が起こりやすく、妊娠すると胎児の発育に影響を与える「妊娠糖尿病」になる可能性が高まるため、夫婦で糖尿病を高めることが妊娠力を高めることに繋がるかもしれません。

男性不妊の検査の内容と費用は?【夫婦で話し合い、ふたりで協力できるように】

検査の内容は大きく分けて2つ、「精液検査」と「泌尿器科的検査」です。最初は精液検査だけ、という場合もあり、痛みもなく所要時間も短くて済みます。
検査費用は5千円~1万円程度。最初は自費診療の場合が多いです。

「精液検査」で診るのは、精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無など。精液は、2-7日の禁欲期間(射精しない期間)後、用手法(マスターベーション)で採取するか、もしくは、自宅で採取し体温程度に温めた精液を持ち込める医療機関もあります。
精液の性状は日々変動するため、結果が悪くても再検査で問題ないと判定されることもあります。

「泌尿器科的検査」で診るのは、超音波検査や採血。特に頻度の高い「精索静脈瘤」等を診断するのに必要な検査です。精索静脈瘤とは、精巣から心臓にもどる静脈内の血液が逆流することで精巣の周りに静脈のこぶができる状態で、不妊とは関係なく健常な成人男性の15%に存在する病気です。

また、自宅で精子を採取し、宅配で送る方法もあります。気恥ずかしさ等から病院に行くのが億劫な場合は、こちらで試してみるのもいいかもしれません。
一般的には、精子を採取する検査キットが自宅に届き、精子を採取し指定の検査施設に送ります。後日精子検査結果が通知されますが、精子の運動率は採取後1時間以内に調べる必要があるため、宅配検査の場合、精子の運動率は計測できません。

ただ、なるべく正確なデータを得たい場合は病院に行く方が良いと思います。精子に問題があった場合でも追加の検査をしたり、アドバイスをもらって速やかに治療を始めることができるためです。


不妊治療は、昔と比べ研究が進み、情報がいきわたることで特別視されることは少なくなりました。
それでも「病院に行くのはちょっと…」と思う男性も多いかもしれません。
ただ、妊娠や出産、子育ては夫婦でおこなっていくもの。2人の時間をどのように考えるか、治療をどこまで続けるかということまで話し合うことが大切です。

医療機関には専門スタッフがたくさんいるため、周りに話せない気持ちを話すことでほっとされる方も多いですよ。

いかがでしたか?
まずは生活習慣から見直し、2人で妊活の第一歩を踏み出してみるとより健康的になれますよ!


🐈飼い猫ペグちゃん日記♡
夫のパジャマのフードに入るペグちゃんです。おちゃめ。

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